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「冷たい熱帯魚 / ColdFish」

JUGEMテーマ:映画館で観た映画

公開初日に行く予定が、風邪で寝込み延期。

仕事復帰した火曜、その夜定時で上がり、
新宿へ向かったものの、予期せず間に合わず・・・

土曜の夜行く予定だったものの、つぶやいてたら我慢出来なくなり、
木曜の晩にネットで予約購入。
そして、本日(金曜ね)。観てきた。


冷たい熱帯魚 / Coldfish

監督:園子温

出演:吹越満
でんでん
黒沢あすか
神楽坂恵
梶原ひかり
渡辺哲

149min / 日本 / 日活


カンヌで絶賛され、テアトル新宿での上映も連日満席で盛況。
レビューも絶賛ばかりが目に付くこの作品。
鬼畜度200%、リアリティ100%で、
面白くない訳ではないんだけど、
期待ほど、これは!と言う様な映画では無かったですわ。
何故なら全てが必然過ぎて、驚きが全く無かった所為。


それに、笑えない。
恐らく、村田の残虐行為をシュールな画として捉える事が出来る故に
笑う事が出来るんだろうが、僕には普通の画にしか見えなかった。
ジェフリー・ダーマーを知ってしまってるしね。

でんでんさんのパワー溢れる怪演は素晴らしい物があるのだが、
如何せん、村田の像が定番のシリアルキラーまんまで
僕は全く恐怖感を抱かなかった。

正義か悪か、論理的か?倫理的か?など一切関係なしに、
村田の中心に存在する一本の軸。
そこから発せられる言葉のパワーは絶大。
自らの行動の指針となる主義・思想が曖昧な人間が、
いとも容易く飲み込まれてしまう位に・・・

ただ、僕の場合、自らにルールを課してる様な人間なんで、
そのパワーと共に感染させようとされる主義(狂気)は逆に、
排除すべき敵という印象構築を手助けしちゃうんよね。


そんなんで、当然の事ながら、
吹越さん演じる主人公の社本に共感できる訳も無く。

軸が無い故に、様々なモノを失っていき、
終いには狂気に飲み込まれてしまう。
そして、襲った狂気を喰らい、自らの持つ狂気を
発現させるその過程は哀れそのもの。弱さは時として罪なり。


狂気自体はあらゆるヒトの内面にそもそも存在するモノ。
村田の様に針が極端に振れた状態で発現する事は、通常無い。
しかし、感情の振れ幅、日々の一寸した出来事に因り、
ヒトがある日突然凶行に至るのもまた事実。
その時、ヒトを喰らうか喰らわないかは選択である。

ナイトウミノワさん言う通り、 人間社会は弱肉強食では無い。
ヒトの場合、強い者は他者を喰らう必要性が無いのよね。
他者を喰らって生存しようとするのは、弱き者。

助けてくれる・助けようとしてた存在が実は捕食者だった。
そんな事は普通にある事。


善も悪も無く、
ヒトが本来持っている性を淡々と描いて在ったので、
そういう事がストレートに来る作品でしたわ。


後ね、映像が美しい。
特にラストの吹越さんが佇むシーンなんか鳥肌モノ
風景と衣装の色。そしてイスの角度が好いし、
何より、吹越さんが美しすぎる

あ、そうそう、美しいといえば神楽坂恵さんが
シャワーシーンで魅せる横乳も美しかった。


ヒトの欲望と言う名の性を描いてる故に、エロからグロまで
振れ幅大きいのは当然といえば当然だが、
観る方としては中々忙しいよね。
でも、149分を全く感じさせない出来なのは流石。

ラジオで、園監督は自らを切る監督だって仰ってたが、
正に、余分なモノを過不足無く削ぎ落とした映画でしたね。

でんでんさんの新境地と評される演技や
ビッチ度が素晴らしい黒沢あすかさんもイイですが、
私的にはやはり、吹越さん。
凄まじい波に放浪されてた状態から、
ラストの静まり返った状態への過程。素晴らし過ぎます。



地球上で最もおぞましく恐ろしい存在。
それはヒトであるという事実。
改めて認識させてくれる映画でしたわ。

冷たい熱帯魚

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